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第103話 初めての解放

Penulis: あるて
last update Tanggal publikasi: 2026-01-26 06:00:25

 開け放たれた玄関のドアから中の様子を伺う。

 静かだ。

 だけど、その静けさの中にひよりのすすり泣くような声を確かに聴いた。

 全身が熱くなる。今まで抱いたことのないような感情が体を支配する。

 突如響いた悲痛な声。

「いやぁ! 誰か助けて!」

 ひよりの声にさらに体が熱くなる。燃え上がってしまいそうだ。

「おら、うるせぇよ! いい加減諦めて大人しくしろや!」

 強盗だ。見知らぬ男の声で確信に変わった。心の奥底に秘めていた何かに火がついた。

 気配を殺し、音をたてないようにしながらリビングのドアを開ける。

 そこに広がる光景をみて我を忘れそうになった。

 リビングの床に転がるひより。その上に馬乗りになっている年配の男。手にはナイフ。

 他の姉妹とお母さんは隅に固まって身動きが取れない状態。下手に動いたらひよりが何をされるか分からないからだ。

 姉たちがわたしの存在に気が付いた。救いを求める瞳。よほど

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